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エボシの重大な秘密 裏設定&徹底解剖! [もののけ姫]

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エボシが隠している秘密 裏設定


エボシのたたら場の構成員に対する態度は大きく2つに分かれている。
戦争で人狩りにあって売られた女たち社会から差別を受けてきた癩者(ハンセン病患者とみられる病者)に対しては温かい手を差し伸べているのに対し、
一方で病者以外の男たちに対してはシシ神やその配下の猪たちに対するおとりとして利用し、猪ともども吹き飛ばして命を失うことを承知の上でシシ神退治に動員、その最後の様子を眺めているなど、極めて冷淡な態度を取っている

だが、
エボシは女たちに対しても重大な事実を隠している

それは、
売られた鉄が武器に加工されて侍の手に渡り、戦争に用いられ、その結果、歴史学者の藤木久志が「奴隷狩り」と称した現象が引き起こされることである。
つまり、
女たちはエボシが作らせた鉄で作られた武器のせいで、奴隷として売られてエボシの下にやってきたのである


当然、エボシもこうした矛盾がいつかたたら場を崩壊させかねないことを認識している。
歴史学者の市沢哲は、エボシがアシタカに告げた「私の秘密」の正体を
社会的弱者である病者たちに新しい石火矢を作らせ、同じ弱者である女性たちに持たせて侍の鎧を打ち抜かせていくことで、侍の力を奪い、
鉄が侍のために使われるシステムを打破することで矛盾を解消し、更に労働によって得られた果実の分配のあり方を変えていくという「国崩し」の実現を図ることとして捉えており、森(=シシ神)との戦いはこの目的の中においては局所的なことに過ぎないとしている。

その一方で、
エボシの出現はサンの位置づけを根本的に変えることになる。

元々、森の神(=ナゴの守)に対するいけにえとして捧げられたサンは、
エボシと石火矢衆によって森の神が倒され、巨大なたたら場が作られたことによって、いけにえとしての存在価値すら否定されてしまうことになる。
宙ぶらりんの立場に追い込まれたサンに残されたのは、「もののけ」として生きる途しか残されていなかったのである。


...ジブリ作品が"大人向けアニメ"だと称される由縁ですね。
なんて深い、重い設定なんでしょう。。。考えさせられる事こそが宮崎監督の狙いなのかもしれません。


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